WordPressをロリポップからさくらサーバーへ移管する方法

個人的な背景

これまで fumopan.com をロリポップで運用し、daily.fumopan.com などのサブドメインをさくらサーバーで運用する、ということをしておりました(仕事上の必要にせまられて実験していました)。
ただ、もう分けておく必要性がなくなったため、さくらサーバーに統一しようと思い、この度、fumopan.com をロリポップからさくらサーバーへ移管することにしました。

概要

  • ロリポップで運用中の WordPress サイトを、さくらインターネットのさくらサーバーに移管(移行/移転/引っ越し)する方法についてまとめました。
  • 移管前、移管後でドメイン(サイトのURL)は変わらない前提です。
  • 独自ドメインで運用している場合の例として紹介します。
  • 2015/05/05 時点で私が実体験として確認できた手順と方法です。

作業の概要

WordPress サイトは、「WordPress サイトのデータ」と「データベースのデータ」の2つで構成されています。WordPress サイトを移管するには、この2つをセットで引っ越しする必要があり、片方だけでは移管ができません。

ちなみに「WordPress サイトのデータ」には、WordPress のシステムや記事の画像といったファイルが含まれており、「データベースのデータ」には、記事のテキストやウィジェットの設定といったファイルが含まれています。

大まかな作業としては、現行(ロリポップ)の「WordPress サイトのデータ」と「データベースのデータ」をダウンロードしてきて、少し設定を変更し、移管先(さくらサーバー)にアップロードするだけです。

具体的な手順

  1. ロリポップの WordPress サイトのデータを丸ごとダウンロードする。
  2. ロリポップのデータベースのデータを丸ごとダウンロードする。
  3. さくらサーバーでデータベースを新規作成する。
  4. さくらサーバーのデータベースに、2.でダウンロードしたデータベースをインポートする。
  5. 1.でダウンロードしたファイルのうち「wp-config.php」を、さくらサーバー用に一部修正する。
  6. さくらサーバーに WordPress サイトのデータを丸ごとアップロードする。
  7. (独自ドメインで運用されている方のみ)ドメインのネームサーバーの設定を、ロリポップからさくらサーバーに変更する。

作業時間(ご参考)

  • この手の作業を本業にしている私で大体1時間以内。
  • あまり慣れない方は、2〜3時間見込んでおいた方がよいかもしれません。
  • 上記の目安時間は、サイトデータのダウンロードやアップロードにかかる時間は省略した目安です。
  • サイトのページ数や画像数が多い場合、ダウンロードやアップロードに時間がかかる場合があります。

具体的手順

1. ロリポップの WordPress サイトのデータを丸ごとダウンロードする。

まずは FTP などを使って、現状のロリポップのサーバーに接続し、現状の「 WordPress サイトのデータ」を丸ごと PC のローカルフォルダにダウンロードします。ページ数や画像数が多いと相応の時間がかかります。しばし待ちましょう。

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上図は Mac の CyberDuck という FTP ソフトを使った画面例です。FTP って何すか…という場合は、ロリポップの「各種FTPソフトの設定方法」を参照してください。

 

2. ロリポップのデータベースのデータを丸ごとダウンロードする。

次に、「データベースのデータ」のダウンロードを行いましょう。

まずはロリポップの「ユーザー専用ページ」にログインします。専用ページの URL は変更がなければ、https://user.lolipop.jp/ にあると思います。

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▲ドメイン名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

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▲左メニューの「WEBツール」から「データベース」を選択します。

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▲「 phpMyAdminを開く」をクリックします。
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▲「ユーザ名」、「パスワード」を入力し、「サーバの選択」から該当のサーバを選択します。最後に「実行する」をクリックします。ちなみに各項目に入れる内容は、1つ前の画面に表示されている情報と対応しています。下図の対応関係を確認して入力しましょう。

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▲補足:「パスワード」は「パスワード確認」ボタンをクリックすると表示されます。

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▲「データベース」をクリックします。

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▲WordPress で利用しているデータベース名をクリックします。ここで選択するデータベース名も、先ほどの画面(下図)の「データベース名」の欄に対応しています。

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さて、データベース名を選択できたら、エクスポートします。

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▲「エクスポート」をクリックします。

いろいろな選択項目が出る画面になりますが、主に下図の赤枠部分を選択します。

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▲赤文字でいろいろと書いている「テーブル:」の部分は、WordPress サイトを過去に1つしかつくっていない場合は、「全選択」ですべてを選択してOKです。ただし、WordPress サイトを過去に複数つくっていた場合は、今回移管する WordPress サイトに対応するもののみを選択する必要があります。

どれを選択したらよいか? は、1. でダウンロードした「 WordPress サイトのデータ」にある、「 wp-config.php 」の中身でわかります。

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テキストエディタなどで「 wp-config.php 」を開いてください。

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「 $table_prefix = ‘xxxxxx’ 」といった行があるはずです。この「 xxxxxx 」の部分が該当する「接頭辞」と呼ばれるものです。上図の例だと「 wp2_ 」で始まっている文字列ですね。ゆえに、以下の「 wp2_ 」で始まっているもののみをすべて選択します。

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ここまで問題なく選択できましたら、画面最下部にある「実行する」ボタンをクリックします。zipファイルをダウンロードする画面になりますので、適当な場所にダウンロードしてください。

さて、これで現行のロリポップにある「WordPress サイトのデータ」と「データベースのデータ」のダウンロードが完了しました。次は移行先のさくらサーバーに両者のデータをアップロードする作業に入ります。

 

3. さくらサーバーでデータベースを新規作成する。

まださくらのレンタルサーバーを契約していない場合は、さくらのレンタルサーバのページへアクセスし、契約します。

ロリポップからダウンロードした「WordPress サイトのデータ」と「データベースのデータ」のうち、「データベースのデータ」をさくらサーバーにアップロードする準備をします。まずはさくらサーバーに新規でデータベースを作成し(新しい箱をつくるイメージ)、その中に「データベースのデータ」をインポートします(箱に中身を入れるイメージ)。

では最初に、さくらサーバーの「サーバコントロールパネル」にログインします。専用ページの URL は、https://secure.sakura.ad.jp/rscontrol/ にあると思います。

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▲「ドメイン名」と「パスワード」を入力して、「送信する」ボタンをクリックします。

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▲左メニューの「データベースの設定」をクリックします。

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▲「データベースの新規作成」をクリックします。

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▲「データベース名」には、好きな名前を入れ(画面例では「 fumopan 」としました)、「データベース文字コード」は「 UTF-8 」にします。最後に「データベースを作成する」ボタンをクリックします。

以上で、さくらサーバー上に「 fumon_fumopan 」という名前の新しいデータベース(箱のようなもの)が作成できました。

 

4. さくらサーバーのデータベースに、2.でダウンロードしたデータベースをインポートする。

先ほど作成した「 fumon_fumopan 」という名前のデータベース(箱のようなもの)に、2. でロリポップからダウンロードしておいたデータベースの中身をインポートします(箱に中身を入れます)。

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▲左メニューの「データベースの設定」をクリックします。

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▲「管理ツール ログイン」をクリックします。
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▲「ユーザ名」、「パスワード」を入力し、「サーバの選択」から該当のサーバを選択します。最後に「実行する」をクリックします。ちなみに各項目に入れる内容は、1つ前の画面に表示されている情報と対応しています。下図の対応関係を確認して入力しましょう。

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▲補足:「パスワード」を忘れてしまった場合は、上図青枠の「接続パスワード変更」の行にある「変更」ボタンをクリックすると変更ができます。新しいパスワードに変更し、そのパスワードをログインの際に使いましょう。

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▲左メニューから先ほど新しくつくったデータベース名「 fumon_fumopan 」をクリックします。

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▲「インポート」をクリックします。

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▲「ファイルを選択」をクリックし、2. でダウンロードしたロリポップの「データベースのデータ」(〜.zip というファイル名のはずです)を選択し、「実行する」ボタンをクリックします。

以上で、ロリポップのデータベースのデータをさくらサーバーの新しいデータベースにインポートすることができました(箱に中身を入れることができました)。

 

5. 1.でダウンロードしたファイルのうち「wp-config.php」を、さくらサーバー用に一部修正する。

さて、残すは「 WordPress サイトのデータ」をさくらサーバーにアップロードです。が、サーバーを移管するにともない、一部のファイルで修正すべき箇所があります。

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▲1. でダウンロードした「 WordPress サイトのデータ」にある、「 wp-config.php 」をテキストエディタなどで開いてください。1つ注意点としては、Windows の方は「メモ帳」で開かないようにしてください。「サクラエディタ」や「 TeraPad 」などが無難です。Mac の方は標準でインストールされている「テキストエディット」で OK です。
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変更すべき点は上図の赤枠部分です。

define(‘DB_NAME’, ‘xxxxx‘);
define(‘DB_USER’, ‘xxxxx‘);
define(‘DB_PASSWORD’, ‘xxxxx‘);
define(‘DB_HOST’, ‘xxxxx‘);

1行目の「 define(‘DB_NAME’, ‘xxxxx‘); 」における「 xxxxx 」は、先ほど新たに作成したデータベースの名前(私の場合「 fumon_fumopan 」)を入れます。

その他の「 xxxxx 」に入れるべき項目は、データベースを作成するときにみた画面と下図のような対応関係になっています。みなさんの画面の情報に合わせて入力してください。

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6. さくらサーバーに WordPress サイトのデータを丸ごとアップロードする。

  1. の修正が完了したら、FTP などを使って、さくらサーバーに接続し、先ほど修正をした「 WordPress サイトのデータ」を丸ごとアップロードします。ページ数や画像数が多いと相応の時間がかかります。しばし待ちましょう。

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以上でほぼ完了です。さくらサーバーの新しいサイトアドレス(URL)をブラウザで開いてみてください。正しく表示されていれば無事に完了です。独自ドメインでサイトを運用している方は、あと一歩…。独自ドメインの設定を変更する必要があります。

 

7. (独自ドメインで運用されている方のみ)ドメインのネームサーバーの設定を、ロリポップからさくらサーバーに変更する(「お名前.com」の場合)。

独自ドメインでサイトを運用されている方は、最後にドメインの設定を変更します。私の場合、「 http://fumopan.com 」と入力するとロリポップのサーバーにつながるようになっていましたが、これを新しく移管したさくらサーバーにつながるようにします。

以下は、私がドメイン取得で利用している「お名前.com」の例としてまとめます。他社のサービスを利用されている場合は、各社のサービスで「ネームサーバーの変更」といったキーワードで調べてみてください。

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▲さくらサーバーの「サーバコントロールパネル」にログインし、左メニューから「ドメイン設定」をクリックします。

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▲「新しいドメインの追加」をクリックします。

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▲「5. 他社で取得したドメインを移管せずに使う・属性型JPドメインを使う(さくら管理も含む)」にある「>>ドメインの追加へ進む」をクリックします。

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▲「ドメイン名」を入力し、「送信する」ボタンをクリックします。

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▲「指定フォルダ」は、FTP でさくらサーバーにアップしたフォルダ名を入力します。フォルダをつくらず、サーバーの直下にアップした場合は「 / 」のままで OK です。最後に「送信」ボタンをクリックします。

以上で、さくらサーバー側の設定は完了です。

最後にドメインの設定を変更します。私は「お名前.com」にてドメインを取得していますので、以下、同サービスの画面例でまとめます。

まずは「ドメインNavi」にログインします。専用ページの URL は変更がなければ、https://www.onamae.com/navi/domain.html にあると思います。

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▲「お名前ID(会員ID)」と「パスワード」を入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

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▲該当するドメイン(私の場合は「 fumopan.com 」)の行にある「ネームサーバー」の「変更する」ボタンをクリックします。

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▲「他のネームサーバーを利用」タブをクリックし、「ネームサーバー情報」を入力し、「確認画面へ進む」ボタンをクリックします。

ネームサーバー情報は、
「1プライマリネームサーバー」が「ns1.dns.ne.jp」、
「2セカンダリネームサーバー」が「ns2.dns.ne.jp」
となります。

あとは画面の指示にしたがって完了させましょう。

ネームサーバーの変更には1〜3日かかる場合もありますので、しばらく待つ必要があります。私の場合は半日くらいかかりました。

ちなみにネームサーバーが切り替わっても、見た目が変わらないので、無事に切り替わったのか確認がしにくいと思います。そんなときは、さくらサーバーの方にだけ、何か適当なファイルを1つアップし(sample.txt のようなテキストファイル)、そのファイルにブラウザからアクセスできるかどうかで判断できます(http://fumopan.com/sample.txt にアクセスして、開ければネームサーバーは切り替わっています)。

 

補足

私は上記の流れで移管できたものの、WordPress の管理画面にアクセスが出来ませんでした。おそらくサーバー側のセキュリティ設定なのですが、「 .htaccess 」というファイルの設定が原因であるケースがあります。

「 .htaccess 」は不可視ファイルと呼ばれ、通常は見られない設定になっていることが多いものです。Mac の Cyberduck の場合は、「表示」メニューから「不可視ファイルを表示」で見ることができます(下図)。

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以下のように「 .htaccess 」という不可視ファイルが見えるようになりました。

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この「 .htaccess 」の中身に「allow from all」と追記して上げることで、WordPress の管理画面にアクセスできるようになります。
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参考サイト

自分史に特異な時代「マイバブル期」をつくる

琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき-宗達・光琳・抱一・雪佳

思えば幼少の頃から美術展に連れて行かれていた記憶がよみがえる、ふもぱん先生(他称)です。

ある方が Facebook で「行ってきました」という投稿をされているのを見かけて、『琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき ―宗達・光琳・抱一・雪佳』を観に行ってきました。会場はいまだにエレベーターガールを生で見られる日本橋高島屋(今のうちに体験しておきたい Japanese Old School Style )。

金曜の夜に行きましたが、展示自体が渋いせいか、夜だったせいか、適度な混み具合で快適に観られました。会場には部課長クラスの年齢かなと思しき熟年男性と、その部下ではないかと思しきお淑やかな女性の二人連れがいらしているのを見て、各種想像力がかき立てられた次第です。

脇道にそれました。

本展の収穫は鈴木其一

琳派は学生時代に観た尾形光琳のイメージが強かったのですが、10数年ぶりに観たこのテーマでの発見は鈴木其一(すずき きいつ、1796年4月 – 1858年10月16日)。

鈴木其一(朴に尾長鳥図/藤花図)
鈴木其一(朴に尾長鳥図/藤花図)

私が日本画に惹かれる要素は、

  • 描く対象そのもののおもしろさ
  • 余白のとり方(レイアウト)
  • 濃淡による表現

が主なものですが、今回はこれらの点を突いてくる『朴に尾長鳥図』や『藤花図』が印象的でした。

そもそも掛け軸の縦長フォーマットが好きなのかもしれませんが、描かれている範囲以外の部分まで想像力をかき立てられる画面の切り取り方や、濃淡によるリアリティある表現(ただ写実的という感じでもない)がいいです。

お金余り、時間余りが歴史をつくる

最近、サントリー美術館の『生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村』や山種美術館の『花と鳥の万華鏡 ―春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥―』も観て思いましたが、江戸時代のすぐれた作品は、お金も時間もある裕福な人々が生み出しているようです。

たしかサントリー美術館の方で観たのだと思いますが、贋作との比較をする展示がありました。その解説によると、そもそも使っている絵の具の質が違う、という指摘が。当時の最新の絵の具や画材を使っていたり、想像するに、膨大な時間をかけていろいろな表現の実験を繰り返すことで技法の開発をしていたり、お金も時間も相当投資したのでしょう。

話題はそれますが、校正で関わっている某有料メルマガで、「お菓子の定番商品は大体1980年代までにつくられた」といったことが紹介されていました。ポッキー(1966年)やきのこの山(1975年)、コアラのマーチ(1984年)などなどですね。私のかつての得意分野(?)であるスニーカーについても言えるような気がしました。

80年代と言えば、日本のバブル期。世の人がお金と時間を使いまくっていた時代です。家電類が過剰に進化したのもこの時代のような気が(ガラパゴスの源流?)。ソニーのウォークマンは1979年、カシオの G-SHOCK は1983年、初代携帯電話とも言うべく「ショルダーフォン」が1985年の発売です。

そう言えば、カシオはタッチスクリーンの時計を昔出していました。

【楽天市場】CASIO[カシオ] MODEL NO.vdb200-1TOUCH SCREEN タッチスクリーン ヴィンテージモデル【楽ギフ_包装選択】:Gift Time
出典:【楽天市場】Gift Time
Apple Watch にはこの時計で対抗したいものです。高校生のとき、大枚をはたいて買ったのですが、何らかの理由で手放しました。なぜだ。今こそ巻きたい。類似商品としては、いわゆる「漢字データバンク」はいまだに持っています。

出典:Midnight Flight...
出典:Midnight Flight…

脇道にそれました。

「マイ・バブル期」をつくる

お金も時間も余る時代は何かが生まれるのかもしれません。最近、日本の一部大手企業にはお金がだいぶたまっている所もあるようですので、そろそろパーッとやっていただきたいですね。

一個人も、意図的にバブル期をつくるといいのかも。

「俺、この会社辞めたらバブル期に入るんだ…(お金と時間を使いまくる)。」

私も会社を辞めてから約半年間はバブル期でした(銀行の残高がおもしろいように減っていったので、驚きましたが)。この時期は人に会ったり、ぼーっとしたり、毎日ミスドに通って顔パスで飲み物が出てきたり、非常によい時代でした。いや、もっとコンセプトのあるバブル期にすればよかったです。

もちろん、お金も時間もないからこそ生まれる知恵や発想というものもあります。ただ、何事もバランス。しばらく節約モードが続いているなら、バブルモードの発動時期かもしれません。

長年勤めた会社を離れる、長年住み慣れた土地を離れる、生きていると節目というものはどこかでやってきます。そんなときに「俺のバブル」をつくれるようにしておくと、画期的な自分がつくれるかもしれません。自分の歴史に、バブル期の変な時代を組み込みましょう。

日本美術の鑑賞について書き始めたのに、こんな結末になるとは我ながら予想外…そろそろ2000字を超えてしまうので、今日はここまでにしておきます。

マイ・バブル期は計画的に。

あなたは「打ち合わせ費」をいただけるか?

『佐藤可士和の打ち合わせ』

打ち合わせがない週はほぼないふもぱん先生(他称)です。

「この打ち合わせって意味あるのかな…?」

打ち合わせにムダを感じたり、徒労感をおぼえたりしたことがある人は多いのではないでしょうか。私も会社ではたらいていた頃は、社内の打ち合わせでHP(体力)やMP(精神力)を減らした記憶が多々あります。

目を細めながらそんなことを思い出しつつ、「ついに打ち合わせの本まで出されたのか」と少し前から気になっていた『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)を手に取りました。Webディレクション(またはプロジェクトマネジメント)の仕事としていると、打ち合わせは日常茶飯事。自然と気になるテーマです。

「打ち合わせとは何か?」の共通認識をつくる

結論としては、「そもそも打ち合わせとはどういうものなのか?」という共通認識を関係者と持つことが大事、という感想に至りました。

内容としては、

  • 打ち合わせの目的を設定する
  • 事前準備をする
  • 打ち合わせ内容をまとめ、タスクの担当と期限を決める

など、社会人を何年か経験していれば、既に学んでいるかもしれないことがベースです。

ディティールについて触れると、「体制図をつくる(責任者や意思決定者を明確にする)」といった点が紹介されていましたが、それらはプロジェクトマネジメントの勉強をされている方ならお馴染みかもしれません。

その他、「出すお茶にも気を配る」など、一流レストランを思わせるような話には「なるほど」と思わせられました。こういう気配りは、一般的なプロジェクトマネジメントのお勉強には出てこない工夫ですね。

そんなディティールも興味深いのですが、

  • そもそも打ち合わせは必要なのか?
  • 何のために打ち合わせをするのか?
  • 打ち合わせにどんな姿勢で望むか?

この根本的な部分を仕事の関係者と共有できれば、この本に書かれている打ち合わせの技術はより意味あるものになると感じます。

打ち合わせはコスト(投資)である

コンサルティング業の方やシステム屋さんは、よく「打ち合わせ費」を見積に入れることがあります。打ち合わせはコストなのですね。「コスト」と言うとネガティブなイメージがついてしまうかもしれませんが、関係者が自分たちの時間を投資しているわけですので、有意義な時間にしよう、という共通の意識はもちたいものです。

時間を使うとは、すなわち命を使うこと、と私は考えるようにしています(よく忘れてしまいますが…)。打ち合わせに5分遅れることは、相手の命を5分奪うことですし、相手が5人いたらその5倍の命を消費することになります(書いていて辛くなってきました…)。何らかやむを得ない事情で遅刻をすることはありえますが、毎回のように打ち合わせに遅れてくるような人は要注意です(生まれてすみません…)。

実は私が以前いた環境は、打ち合わせに5分前後遅れるなど日常茶飯事でした(主に社内打ち合わせだけですが)。違和感を覚えることは多々ありましたが、自分自身も遅れることはよくあったのが正直なところです。お客様向けの対応ではりつめて疲れきっている…などの事情を考えると、遅刻厳禁! と簡単に一刀両断するのもどうかと思ってしまうところもあります。が、そこで甘えを許すと負の循環が回り始める気がしてなりません。

同書の中では、

  • 打ち合わせは真剣勝負
  • 必ず発言する(発言しない人は無意味)
  • 毎秒毎秒があなた自身の「プレゼンテーション」

と表現されていましたが、それくらいの意識で望まないと、お互いが投資する時間に見合った打ち合わせにできません。

私が今、会社組織にいたとしたら、身近なチームメンバー全員でこの本を読み、打ち合わせに対する認識合わせをする、といった取り組みをしてみたいところです(そこからして難しい場合もありますが)。テクニックはあとからいくらでも身につけられますが、土台にある姿勢や考え方を築くことが先決です。

「打ち合わせ費」をいただけるか?

フリーランスとなった今、打ち合わせには移動の時間や交通費もかかりますので、会社員時代よりも余計に「この打ち合わせは必要なのか?」と考えることがあります。

ビジネス色強く考えるなら、「打ち合わせ費」という名目で請求ができる打ち合わせをしているか? が、自戒の質問になるかもしれません。あまり考えすぎてもビジネスライクになるので、そこは加減だと思いますが…。

まずは、「ふもぱん先生(他称)と打ち合わせをしてよかった」と思ってもらえるような工夫を実践していきたいところです。まずは自分から、ですね。

打ち合わせの準備は計画的に。

 

時間がない(らしい)人のための「20%ルール」部活動化

会社員時代、20%ルールを実践してみたら仕事が120%になって挫折したふもぱん先生(他称)です。

勤務時間中、1日のうち20%は好きなことをしてよいという「20%ルール」。Google の事例でご存知の方も多いかと思います。同社の新サービスはこの20%ルールからよく生まれている、なんていう話がありますね。

勤務時間は100%会社に捧げるべし! という暗黙の了解があるようなないような、そんな環境にいると「なんて素敵な制度か」と感じますね。ただ、冒頭で出落ちしている通り、実際はそう容易ではありません。

私はフリーランスになってから、会社員時代よりも時間のコントロールがしやすくなりました。それでも意外にできないものです。人間不思議なもので、暇なら暇で、その暇を無為につぶしていきます。どこかで自分に甘えが出るのでしょうね(私だけでしょうか…)。

普段はありがたいことに時間が足りないと感じるくらい、お仕事はいただくことができておりますが、それゆえにこの20%ルールの実践も難しいものになっています。

人様から求められるのは非常にありがたいことですし、それに応えねばとがんばります。ただ、気づくと自分自身の内なる求めに応えず、放置していることもあるのではないでしょうか。自分が幸せにならないと、人は幸せにできないんですとか言ってみたいところです。

先日もフリーランス仲間のEさんとそんな傷を舐めあっていた(?)わけですが、その際、「週1で部活やる?」というアイデアが出ました。

週に1度、時間と場所を決めて落ちあい、お互い好きなことをする時間をつくるのです。内容は自由。ただただ、自分の内から湧いてくる「これやりたい(内発的同機)」を実行します。この時間は現世から離れ、仕事のことも忘れます。

「精神と時の部屋部(せいしんとときのへやぶ)」

と名づけました。仮称です。

そういうわけで、昨日さっそく実行にうつしたわけですが、なかなかよかったのです。具体的には以下のようなポイントです。

  • 場所を変えることで、気が散らない。
  • 時間を決めてやるので、自由ながらも集中できる。
  • 何やってたの? といった会話で、お互いにリアクションがもらえる。
  • お互いの目があるので、やらざるをえない(やりたいことだからよいのです)。

一人で実践していると、なかなか続かないものですが、人とやると続きそうです。まだ始めたばかりですが、「来週もやろう」ということになりました。

もし仕事に追われているフリーランスの方は、仲間とこういったかたちで「部活」をしてみるのもいいかもしれません。会社員の方も、定時後などに時間を決めて仲間とできるとよさそうですね。

この部活は続けてみて、また何か気づきがあれば書きます。

20%ルールは計画的に。

フレームワークされている自分を思い知れ

編集スパルタ塾 第3期 第2回

春眠暁を覚えず。日々眠いふもぱん先生(他称)です。

今日は三軒茶屋の MOON FACTORY COFFEE 、下北沢にある inspired by STARBUCKS 代沢5丁目店をハシゴして B&B へと吸い込まれてきました。「編集スパルタ塾」の第2回です。どうやら初回講義で早くも数名の辞退者が出たんだとか。決断早い。

今回は雑誌『 BRUTUS 』編集長の西田善太さんによる企画レビューの日。

大学生の頃、膨大なインプット量に圧倒された福田和也さんを思い出す感覚が再び。『 BRUTUS 』の映画特集を企画せよ、というお題が出ていたわけですが、西田さんは「映画がないと生きていけない」とおっしゃる映画好き。もうインプット量の格差は絶望的なものです。

自分の企画の至らなさを懺悔するほど暇ではないのですが、西田さんが

「みんな時間がないから映画を観ないんだねぇ。」(たぶんこんな主旨のこと)

と、ポロッとおっしゃっていたのがなぜだか忘れられません。

西田さんは「映画を観ないと寝られない」とおっしゃっていたくらいの映画好き。時間がないから映画は観ない、などという感覚はそこには存在しません。時間があったら観る、くらいの対象ではないのです。

最近、「時間がないから」を暗黙の理由にして、見て見ぬふりをしていることがあるのでは?

そんなことをひしひしと感じる帰りの電車でした。正確にはもっと前から気づいているけど、やはりその事実にもフタをしているのです。

西田さんは「10代〜20代前半で夢中になったことは、自分を動かすいいエンジンになるよ。」ともおっしゃっていました。時間も忘れて熱中したことが、過去にあったはず。

自分の場合は、寝ないで自分のホームページをつくる、ということがありました。大学のときは友人にたのまれた冊子を寝ないでつくり、卒業式に出忘れました(正確には行ったものの、もう終わっていました)。

文章を書くということも、もしかしたら含まれるのかも。最近、仕事でお声がけいただいている物書き案件がいくつかありますが、どうも心理的に踏み出せない自分がいます。ページビュー稼げないかもしれない、人の役に立てないかもしれない、とか。考えて不安になり、つい検索をして何にニーズがあるのかを調べてしまうなど…余計な思考がジャマをします。

今回の塾でもマーケティング発想からスタートしている企画は、ことどとく斬られていました。「マーケティングは “いい企画” をつくるかもしれないが、“すごい企画” はつくれない。」と。

自分の好きを徹底的に突き詰めて、わかる人がわかればいい。それくらいのスタンスを貫き続ける『 BRUTUS 』という雑誌は、「失敗してもいい。好きなことを突き詰めろ。」と背中を押してくれる雑誌に思えてきました(もちろん売るための号もあるはずですが)。

フレームワークに、文字通りフレームワークされている自分を、まずは認識しないといけませんね。フレームワークは適材適所。使うべきときはありますが、そうでないときもあります。ちゃんと使い分けができているのか、改めて見直したいところです。

そういうわけで、今回は夜がふける中(ただいま25:23)、書きたいように書きました。

無計画も計画的に。

編集スパルタ塾(アウェイ)に行く

気づけばフリーランス3年目に突入しているふもぱん先生(他称)です。

おかげさまでこの2年間はごはんを食べられるだけのお仕事をいただいてきました。おかげさまで仕事がない日はなく、むしろちょっとお腹いっぱいになるかも…と思う日も多々あります。ありがたいお話です。

一方、目の前の仕事だけしていると、いつかその仕事しかできなくなる、とも言えます。フリーランスは自分の教育もセルフサービス。自分のアップデートは自分自身で考えてやらねばなりません。慣れた環境は居心地がいいわけですが、そこに安住してしまうと、それはそれで硬直化もまねきます。

そういうわけで、下北沢は B&B という、ビールを飲める本屋さんで実施される「菅付雅信の編集スパルタ塾(第三期)」なるものに参加することにしました。

成績下位者はクビになります。

スパルタですね。

企画が主になるであろう講座ですが、正直なところ企画は苦手分野です。

苦しみそうですね。

長くも苦しい経験の先に何が待っているのか? それは今のところ見えていませんが、まずはたのしんでいこうと思います。

苦悩の経験も計画的に。

関連リンク

デジタルを離れ、東工大の桜を見に。

桜(東京工業大学にて)

春に着る服がなくてピンチのふもぱん先生(他称)です。昨年、服断捨離をしたため、季節ごとに危機を迎える予感がしています。

昨日は休日を利用して洗足池公園にお花見へ行きました。もう満開に近かったことと、暑いくらいの陽気に誘われ、今日はお昼を食べに外出しつつ東京工業大学の大岡山キャンパスへ。

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メインの講堂前は桜並木で、地元のおじいちゃんやおばあちゃん、若いお母さんと子どもたちでにぎわっていました。東工大の学生さんもちらほらと。聞こえてきた会話によると、池上彰教授の授業はやっぱりわかりやすいんだとか。

東工大の桜は幹が太く、立派です。手に届く、というよりも地面すれすれまで垂れ下がっている枝もあり、目前で桜をたのしむなら絶好のスポットと言えるでしょう。

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長らくご無沙汰になってしまったフィルムカメラ(借り物)とともに。

このカメラ、残すところフィルム1枚分と思っていたら、まだまだシャッターをきれることが判明しました。アナログだと、残りの枚数すら曖昧になって、うれしい偶然にであいます。

もう最初のころに何を撮ったか思い出せません。一体何が出てくるのか…と現像がたのしみですが、ピンぼけで拍子抜けしないことを切に願います。

普段、デジタルな仕事が多いので、アナログな機械を携えて、自然にふれあう時間も大切だなと思った今日なのでした。

自然とのふれあいも計画的に。

「今、ここだけの味。」を探求するマイプロジェクト

リアル自家焙煎の珈琲豆

気づけば紅茶党から珈琲党になっていたふもぱん先生(他称)です。桜がもう満開に近く、すっかり春ですね。

昨日は珈琲ユニット活動「 KAFE TRIO 」の焙煎ワークショップでした。

いつもお世話になっている広尾のお寺・香林院で開催しましたが、本日ははじめて茶室をおかりしてこじんまりと開催。茶釜がありましたが、扱いが若干こわかったので使わず。次回は拝借を試みたいところです。茶釜で珈琲を淹れるという和洋折衷感、やりたい。

普段は自分が参加することはありませんが、今回は巡りあわせでこじんまりと開催することになり、ここぞとばかりに自分も焙煎に参加です。

#KAFETRIO 焙煎ワークショップ、お寺で黙々と豆を焼く土曜日の午後。 #珈琲 #コーヒー #coffee

Masahiro Fumonさん(@fumopan)が投稿した動画 –

サードウェーブな浅煎り(酸味が特徴な感じ)にまだ馴染めない私は、純喫茶的(?)な深煎り(コクが特徴な感じ)にしました。

焙煎時間がほんの数十秒違うだけで、豆の表情がガラリと変わります。浅煎りにすると薄い茶色のカラッとした見た目になりますが、深煎りにすると中の油分が出てくるらしく、表面にツヤが出ます。 fumopan roast 革モノでも“味出し”が好きな私なので、珈琲豆もこうなるのかな、などと思います。こんなところにも、自分の趣向や性格が反映されるのかもしれませんね。他の方が焙煎した豆をドリップして飲んでみると、これまた全然違う味わい。使っている豆が同じでも、焙煎の仕方によって味も大幅に変わります。

そしてワークショップの活動で密かにたのしみなのが(主催者側のはずなのに)、いつもお世話になっている evoid さんのヴィーガンスイーツ。今回は春にあわせて桜のスコーンをいただきました。粋です。(いつも本当に感謝…) 

sakura scone #vegan #sweets #scone #sakura #evoid #スコーン #さくら

evoidさん(@_evoid_)が投稿した写真 –

糖類に気を使わずにいただけるのがありがたいです。いつも無意識に罪悪感をトッピングして甘いものをいただいておりますので。

焙煎の仕方、淹れ方、淹れる器具、あわせるフード…あらゆる変数の組み合わせで生まれる、「今、ここだけの味」。これは、いくら探求しても、終わることはないのでしょうね。なかなかやりがいがあります。

生涯にわたって取り組めそうな、小さなプロジェクトも計画的に。

「ふもぱん先生」LINEスタンプがリリース

ふもぱん先生LINEスタンプ

Web上での顔出しには12歳のころから21年間踏みきれていない、ふもぱん先生(他称)です。

そんなWeb上での私にアイデンティティを与えてくれているのが、画像の「ふもぱん先生」キャラクター。前職のWeb制作会社で仕事を共にしていたデザイナー氏がつくってくれました。もう何年前でしょうか。

当時、そのデザイナー氏とは座席が背中あわせという配置でしたが、背後から唐突にこのキャラクターを渡されたような記憶があります。以来、愛用させていただき、「猫」がベースのはずですが「ブタですか?」と聞かれて人知れず傷ついたこともあったけど、私は使い続けております(きっとボディが肌色だからでしょう)。

ふもぱん先生アイコン
長年使っているアイコン

Webの仕事をしている関係もあり、TwitterやFacebook、LINEをはじめとしたSNSを使ったコミュニケーションは日常的なので、アイコンの印象というのは意外に大きいようです。過去に何度も「アイコンかわいいですね」「なんで先生なんですか?」「ブタですか?」と聞かれました。

Web上で発信をするなら、顔出しをした方が信頼感は増すと思いますが、10代のころに形成された「デジタル自己防衛」の本能はなかなかぬぐえないものですね。

ただ、「ちきりんさん」のように顔出しをせずともWeb上で存在感を発揮される方もいらっしゃいます。そこまでいくかどうかは別としても、「え、実際どんな人なんだろう?」と思ってもらえるような存在になれたらいいかもしれませんね(大したビジュアルではないので、期待を裏切る可能性は大なのですが)。

そういうわけで、あまり積極的に使っていなかったLINEなのですが、スタンプリリースと同時に火を吹いております。しばらく手放せそうもありません。もしご興味があればぜひ使ってみてくださいね ↓ 。

ふもぱん先生LINEスタンプ個人的にはWeb業界に特化したスタンプをつくってみたいところです。いつかつくった、「Webディレクターが覚えておくべきハンドサイン一覧」のような、その辺のネタを仕込みたいところ。いつ実現するかわかりませんが、仕事で使いたい…。

Webディレクターが覚えておくべきハンドサイン

仕事と遊びのブレンドも計画的に。

 

道にゴミが落ちていると、街の価値が下がる。

花粉が気になって洗濯物を外に干せずにいるふもぱん先生(他称)です。

「東京のデザイナーズ・リノベーション・おしゃれな賃貸」を扱う R-STORE さんのブログメディア「 R-BLOGS 」に記事を書きました。

そのひと手間が街の価値を上げる | R-BLOGS [R-STOREが選んだ、ひとくせR人達の新しいBLOGコミュニティーサイト。]

ひょんなご縁で、定期的に記事を書くことになりましたが、内容は「暮らし」というざっくりとした路線だけ決まっていて、基本お任せいただいています。それが逆に考え甲斐があるわけですが… R-STORE さんが不動産関係なので、「家や街などの環境」と「暮らし」を念頭においてみようかと考えています。

仮のコンセプトは

「忙しいと見過ごしてしまうけれど、暮らしに必要なことを書く。」

といったところでしょうか(また変わる可能性大ですが)。

最初に書いた記事は、道端に落ちているゴミのお話。

くわしい内容は記事にゆずりますが、書こうと思ったきっかけは、

「道にゴミが落ちていると、街の価値が下がる。」

という、父の言葉を思い出したことでした。

地元の価値は自分の手でつくることができる、そんな風に考えると、地元にどんないいことをしようか? と前向きに考えられるように思います。

道端のゴミを拾う、それだけでも地元に貢献できるんですよね。

そのひと手間が街の価値を上げる | R-BLOGS [R-STOREが選んだ、ひとくせR人達の新しいBLOGコミュニティーサイト。]