私はデザイナーという肩書ではありませんが、気持ちはデザイナーのふもぱん先生(他称)です。
デザイン本と一口に言っても無数の本があり、一体何から読んでいったら…と迷うところです。Web系だとどうしても最新技術的な技術書が目に入りやすいところですが(動きが早いのでこういうのも大事)、この道で長くやっていくなら、木の幹にあたるような、思考の土台となる本も自分の中に染み込ませたいところです。
Web界隈だとD.A.ノーマンの『誰のためのデザイン?』(最近改訂版が出ました)あたりは参照本としてよく見かけますね。私が「デザインは見た目にとどまらない、かなり大きい概念なんだな」と最初に考えさせられたのは、大学時代に読んだヴィクター・パパネックの『生きのびるためのデザイン』だったと記憶しています。
最近、デザインというものを大きくとらえる本を読んでいないな、とおぼろげに思っていたところ、松岡正剛さんの「千夜千冊」というサイトでデザインをテーマにした選書が目にとまりました。尋常ではない読書量がある松岡正剛さんが選ばれているとあらば、読む価値がないわけがない…。ということで、これはもはや自分用のメモと化すかもしれませんが、リストアップしておきます。
◉ キーブック
私が読んだことがあるのは、川崎和男さんの1冊のみ。『I DESIGN(私デザイン)』は「一人でも多くが読むことを薦めたい」との評が書かれていました。これは優先度高の本になりそうです。
◉ その他
- 柏木博『モダンデザイン批判』
- ジョン・ラッセル・テイラー『英国アール・ヌーヴォー・ブック』
- 榧野八束『近代日本のデザイン文化史』
- ラスロー・モホリ=ナギ『絵画・写真・映画』
- ジャン・バーニー『エットーレ・ソットサス』
- 内田繁『インテリアと日本人』
- PDの思想委員会・三原昌平編『プロダクトデザインの思想』
- 原弘『デザインの世紀』
白状すると、上記1冊も読んだことがありません。柏木博さんの本は、デザイン史に興味があったときに別の本を何冊か読んだ記憶はあります。エットーレ・ソットサスは、私が好きな深澤直人さんが何か言及されていたような…そんな記憶があり、気になります。
大学時代はある程度デザインに関する本をよく読んでいたような気がしますが、気のせいだったようです。松岡正剛さんには遠く及びませんでした(当たり前か)。
想像するに抽象度の高い本もありそうですが、冒頭で書いたように、デザインの解釈を広げたり、深めたり、思い込みを見直したり、そんな契機となる本であるとよいなと期待しています。はたしてすべて読めるのか?
積ん読本が着々と溜まっているわけですが、そのような現実にはフタをして、次なる本欲をふつふつとたぎらせてしまった私なのでした。
積ん読は計画的に。