気づけばフリーランス3年目のふもぱん先生(他称)です。
不思議なご縁もあり、私はデジタルハリウッド(通称デジハリ)で「トレーナー」という肩書のお仕事をさせていただいています。Web制作の技術を学び、最終的にはフリーランスとしてはたらくということを目指している方が多くいらっしゃるのですが、度々質問されるのが…
「どうやって仕事を受注しているのですか?」
…ということです。
前段として…私は正直なところ、計画的にフリーランスになったわけではなく、営業活動もしていませんでした。前職のお客様とのつながりも引っ張ってきていません(引っ張ると怒られそうなので)。
それでもこの2年ちょい、何とかやってこれましたし、借りれないかもと思っていた家も無事に借りることができましたし、つくれないかもと思っていたクレジットカードも普通につくれましたので、この場に書く意味はある程度あるであろう…ということで書きます。
以下に書くことは、当初から狙ってやっていたというよりは、今振り返ってみて、結果的にそうだったな、と経験から感じたことです。大きくは以下の3つがありました。
- 日頃から発信する
- アウェイに行く
- ゆるいつながりを大切にする
1. 日頃から発信する
好きだから、なのですが、私は主にTwitterや(たまに)FacebookでWeb系のことを発信してきました。経歴が実際にそうということもあるのですが、「私=Webの人」という見え方をすることが多いので、自分が思っている以上に認知されています。
これは一朝一夕にできることではないのかもしれませんが、これから新しい挑戦をするなら、
「こんなことを始めた」
「こんな仕事をしたい」
「こんなことを手伝いたい」
こんな発信をするだけでも、何かきかっけが生まれるのではないかと思います。興味があれば、日頃から情報に接しているはずですので、おもしろいと思った記事をシェアすることから始めてもいいですね。
経験上、お仕事の相談は、自分の予想外のところからやってきます。誰が見ているかもわからないけれど、発信してみる、というのは一見効果が見えにくいものですが、有用な投資だと感じています。
2. アウェイに行く
仕事をしていると、どうしてもその専門の分野の勉強会やセミナーに行きたくなるものです。それも大切ですし、私もしばしば行くことはありますが、それだけではやはり世界は限定されます。同業の中では、自分の持っている価値が相対的に低くなりがちです。
例えば、「私は HTML を全部手打ちでコーディングできます。」と Web 界隈の輪の中で言っても、「まぁ基本だよね。」となって終了です。
自分の仕事とはあまり関係のない分野(完全に離れてしまうのもダメかもしれませんが)の勉強会やセミナーへ行くと、アウェイである分、自分の専門分野について知らない人が周囲に多くなります。例えば「 HTML って一体なんですか?」という世界。そうすると、相対的に自分のもっている価値は高くなり、相談を受ける機会も増えます。
このあたりは振り返ってみて気づきましたが、「自分の力を必要としている人がいそうなところへ自ら動く」というのが大切です。ある方は、類似のことを「市場移転する」と表現していました。
3. ゆるいつながりを大切にする
私がフリーランスになることを決意したのは、知り合いの方から継続的なお仕事の相談をいただいたからでした。それだけではやっていけないかもしれない…とは思いましたが、「何事も経験でしょう」ということで踏み出した次第です(ある程度蓄えもつくっておいたので)。
フリーランスになって1年半ですが、当初は仲のいい友人や、前職の強いつながりなど、一見すぐに相談をいただけそうな方からのお仕事はありませんでした。はじまりは深い仲ではない方や、もう何年も会っていないような方からの相談がメインでした。
よく考えてみると、関係が深い仲だとお金というものを間に介在させるのは抵抗があるようにも思いますし、当然なのかもしれません。フリーになってすぐにはありませんでしたが、深い仲の人は、その方の知人を紹介してくれる、ということが後々増えていきました。
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以上、かなりざっくり書いてしまいましたが、冒頭の会ではこんなことを話したり、話さなかったりしました。
私は営業っぽい動きがあまり得意ではない、元々内向的な人間です。フリーランスとして2年ちょいやってこれたのは、みなさまとのつながりあってこそだな、と改めて思いました。感謝、感謝です。
ありがたいことにいつもお仕事には恵まれておりますが、もし画面の前に「おい、普門、はやくレスよこせよ」と思われている方がいらしたらすみません…。仕事以外のこともやらないとダメになる、というのが最近の反省であり、ブログはその懺悔的なサムシングなのです。
まだ書きたいことはありますが、機会があればまた改めて。
フリーランスへの第一歩は計画的に(私は計画的無計画的でした ←言いたいだけです)。