マメヒコの円パン+小倉にみる食の芸術

今年のお正月はお汁粉をつくって食べましたが、その日以来脳裏を離れないのがカフェ マメヒコの円パン+小倉コンビ。円パンは「まるぱん」と読みます。

ふわふわのパン、バターの塩気、それに小倉のあんこ、おそるべきバランス感覚です。ちなみに塩味と甘味は交互に食べると中毒性を発揮するそうです。おそるべき食べ物です。

いわゆる「名古屋めし」として知られる小倉トーストのおしゃれ版とでもいいましょうか。円パンはナイフで切っていただきます。

食材を分解すると、アンパンと大して変わらないのでは…と思ってしまう私がいますが(お腹にはいってしまえば同じ件)、明らかに味わいが違うのですよね。

どれくらいの大きさでパンを切るか、小倉をどれくらいのせるのか、または、小倉はのせずにまずパンだけ食べてみる、小倉だけ食べて珈琲とマリアージュする…小さいながらも自分のアレンジができる領域が残されています。

結果よりも過程が大事なのだ、結果ばかり見てみてはつまらない、そんなことまで考えさせられる一品です。大げさですね。

ある人は

すぐれた芸術は、鑑賞者に考える余地を与えている。

と言っていました。食べる側にアレンジの余地が残されている円パン+小倉は、実は芸術だったのです…。大げさですね。

そう言えば、一時期日常的に牛丼店へ足を運んでいたときは、牛丼にお新香と卵、それに紅しょうがをのせ、七味を一振りして食べる、というマイアレンジパターンがありました。そうか、あれも芸術だったのか…。

一緒になっていてもいいのに、わかれて出てくるものとしては、カレーもそうですね。どれくらいのルーを注ぐか、どこに注ぐか、どう注ぐか、それが問題だ。

食の芸術はいたるところにありそうです。

今日はどんな食の芸術を繰り広げてやりましょうか?

小さな食のたのしみも計画的に。

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