私は服を買うのが苦手です。
写真のコートなんて、高校時代に友人から買い上げて、もうかれこれ15年くらい着ております。費用対効果高杉晋作です。
真冬仕様のコートなので、大晦日の夜中、初詣に行くときは毎年これを着ていきますし、はじめての海外旅行で行ったロシアもこのコートを着ていきましたし、休日出勤して、しかも徹夜するはめになり、寒い夜を会社の椅子で寝て過ごすときも着ていました。
長く着ていると、いろいろなメモリーが服に宿りますね。
服には身だしなみを整えるという意味合いがあり、その点は留意する意思があります。ただ、自分をよりよく見せるという意味においては苦手意識が…。この心理は何なのでしょうね。端的にいうと、こっ恥ずかしいのです。
私には、「服は自分のためというより、人のため。」という意識があるのかも、と最近思います。ゆえに自分で服を判断できない…ゆえに服が増えない…そんなしょうもないスパイラルのもと、この10数年を生きてきたわけです。
ちなみに年中服が変わらない、スティーブ・ジョブズのようなスタイルを狙ったわけではありません。
冒頭のコート以外にも10年以上着ている服や靴は複数あり、さすがにそろそろ限界がきている今日このごろ。昨年あたりからプライベート・アドバイザー氏の助言のもと、少しずつリニューアルをかけております。やはり自分以外の人の視点があると買えるようです。
新しい服を買ってみると気づきますが、嗚呼、やっぱり10数年着るってちょっと勇気のいることだな、と思います。今まですみません、と。(最近は MARGARET HOWELL が気に入っております)
とは言え、人生の大半を保守的な服事情とともに生きてきた私なので、基本的に「定番」に弱いです。
次の10年を生きていくうえで、これを買っておきたまえ、俺はこれを10年以上着ている、そんな品物がありましたら、ぜひご紹介ください。どうも反省が足りないように思いますが、気のせいでしょう。
ドン小西は計画的に。