2017年1月、ニュージーランドはクイーンズタウンというところへ1週間ほど旅行に行きました。長いようで短い1週間ですので、観光(アクティビティー)を毎日のように詰め込んだわけですが、その中でもよかったのが「乗馬」です。未経験でも大丈夫でしたし、馬の背の高さから360°の絶景を楽しめるのはいい体験でした。歩きでは行きにくい場所に行けますし、馬さまが歩いてくれるので長い距離でも疲れないのはありがたいですね(終わってみるとちょっとした試練はありましたが。謎)。
アクティビティの概要
日本語でクイーンズタウン観光を手配してくださる「Qbook」さんに依頼し、以下の乗馬に参加しました。
主催:High Country Horses
コース:半日コース(Rees River Trail)8:00出発
所要時間:約5時間(乗馬約2.5〜3時間)
参加費:大人 NZ$185-
アクティビティの流れ
8:00頃 集合
集合場所となっていた The Station Building(いろいろなアクティビティの集合場所になっています)へ。他のアクティビティでは建物内のカウンターでチェックインをするものもありましたが、こちらの乗馬は特に必要なしでした。バウチャー(紙の予約票)を手にして、建物の外で待っていたら、ガイドさんが声をかけてくださいました。
ツアーバスに乗り込んで間もなく出発。20人くらいは乗れそうな中型?のバスでしたが、同乗していた参加者は自分たちを含めて8人くらいでした。乗車中、参加規約のような紙にサインをします(名前、宿泊先、乗馬レベル、署名)。乗馬レベルは書類の中に目安が書かれており、記号で回答します(詳細は忘れてしまいましたが…見れば何となくわかるかと)。
8:10頃 写真撮影その1
出発早々ですが、ワカティプ湖の写真スポットに一時停車。短い時間ですが、写真撮影タイム。ガイドさんが親切に写真を撮ってくださいます。
8:30頃 写真撮影その2
再びワカティプ湖の写真スポットに一時停車。ここの眺めが一番いいようで、複数の車やバスが停車していました。
9:00頃 到着・受付
クイーンズタウン郊外のグレノーキーにある High Country Horses に到着。クイーンズタウンから約1時間ですね。小屋の中のカウンターで名前を伝えます。日本人の名前は伝わりにくいので(滞在中まともに伝わった記憶なし)、バウチャーを見せつつ、名前を指差すと早いです。
リュックなどをしょって乗馬はできないため、受付後に荷物を預けます。受付した後、左手後方にドア付きの白い棚があり、セルフサービスで荷物を入れます。鍵は付いていません。貴重品は個別の袋に入れて馬にくくりつけることができますが、乗馬中に出し入れするのはあまり現実的ではなさそう。カメラは首からさげるか、上着のポケットに入れることになります。
荷物を預けたら、ヘルメットとブーツ(ほぼ長靴)を借ります。ブーツはイギリスサイズ(アメリカサイズ)の表記なので、5〜10くらいの間で選びます。ちなみに目安は以下。
5:23〜23.5cm
6:24〜24.5cm
7:25〜25.5cm
8:26〜26.5cm
9:27〜27.5cm
10:28〜28.5cm
2時間半ほどの乗馬が始まるので、トイレに行きたい場合は事前に。受付の左手奥にトイレがあります。が、なかなかワイルドなトイレでした。汚くはありませんが、鍵かからなかったような。笑
待機していると声をかけられ、「どのコース?(2時間半のコースか終日のコースか)」か「乗馬経験はある?」と聞かれました。コースについては「two hours and a half」で伝わりました。乗馬経験については最初英語が聞きとれなかったのですが、「ジョーバケーケンアリマスー?」と日本語で聞いてもらえました(嗚呼、なさけなや)。「No, it’s my first time.」と回答してクリア。ホッ。
もともと参加者数はそれほど多くありませんでしたが、わたしたちの初心者グループは計4名。ヨーロッパ系のカップル2名と私たち日本人2名でした。
9:30頃 いざ出発
馬様はよく訓練されており、ほぼ自動運転に等しいです。出発するときに馬の操作方法を教えてもらいますが(英語)、うまく操作できなくても置いていかれたり、暴走したりする心配はないでしょう。馬様の方が承知しているのか、下手に操作しようとしても無視されます(※私の感覚です。笑)。
一応、操作方法は以下です。
- 手前にひく = 止まる/草を食べるのを止めさせる
- 左または右にひっぱる = 左または右に曲がる
- お腹を足でトントンする = 前進する
ちなみに馬様によっては、とても空腹な状態で業務を開始されます。私の馬様がそうだったのですが、道中、ひんぱんに草を食べながら歩かれておりました。ちょいちょい立ち止まるので、後続の人に悪いなぁと思い、何度か手前にひく操作をしてみましたが、見事に無視され続けました。人間の敗北です。
乗馬というと軽快に走るシーンを想像されるかもしれませんが、初心者グループだった私たちは、基本的にカッポカッポと歩くのが中心でした。途中で何度か軽く走りましたが、それも数分だけです。走ったら走ったで、しっかりつかまっていないといけないので、意外に体力をつかいます。
乗馬中は当たり前ながらゆれます。動画を撮ってみたところ、こんな感じ。こちらの動画は出発直後くらいの風景です。iPhone 7 Plus と YouTube の手ぶれ補正機能でだいぶまともになっていますが…。
道中は360°のパノラマ絶景。馬に乗っている高さ分、見晴らしもよいです。
途中、何度か川を渡ります。それほど濡れる心配はありませんでしたが、前後の馬が蹴り上げるしぶきが多少かかります。
川を渡る時の様子(動画)はこちら。この動画は比較的浅いところですが、もうちょい深い川も何度か渡りました。
草木の中を歩くこともあります。木の枝がちょくちょく当たりますので、セーターなど、ひっかかりやすそうな服は避けた方がよいですね。馬は止まってくれないと思いますので、ひっかかると穴があく可能性大です。
草木の中を歩いていたときの様子(動画)はこちら。動画の終盤では道中、馬様がお食事をなさっている自由ぶりが垣間見えます。3分おきくらいに食べてましたよ。
12:00頃 帰還
ちょうど2時間半ほどで元いた場所に戻りました。
スタッフの人に助けてもらいつつ馬を降りると、経験したことのない感覚に襲われます。お股が…お股が…(試練)。しばし変な歩き方を強いられます。
12:15頃 バスでクイーンズタウンへ
ツアーバスに再び乗り込み、クイーンズタウンへ戻ります。帰りは特に立ち寄りもありません。
13:15頃 クイーンズタウンに到着
帰りも行きと同じく、ほぼ1時間くらいでした。お股の試練を癒やします。
まとめ
良かった点
- 小高い視点で自然をパノラマでたのしめる。
- 歩いては行けないようなところにも、楽々連れていってもらえる。
- 馬がよく訓練されており、乗馬が未経験でも心配ない。
注意点
- 雨天でも決行されることがあるようなので、防水のレインウエアなどは持っていた方が安心。
- 草木が生い茂る道では、枝が服にひっかかる可能性あり。セーターなど、ひっかかりやすい服装は避けた方がよい。
- カバンはしょえないため、恐らく大きな一眼レフカメラは持っていけない。カメラはコンパクトデジカメかスマホなど、小さめのもので、手ブレに強いと理想的。
- 途中小走りするときはかなり上下に揺れるため、ポケットなどから物が飛び出さないように注意。
- 終わるころには足がガクガクになる。笑
自然が好きで馬がこわくなければ乗馬(ホーストレッキング)はおすすめです。馬のおしりのあたたかさや、つやつやなタテガミなど、触覚の面でも新鮮な体験でした。
予約はクイーンズタウン観光を日本語で対応してくださる「 Qbook 」さんに手配していただきました。
ニュージーランド旅行の計画にあたって参考にしたのは、以下の書籍たち。
『ことりっぷ』の方はコンパクトで、ポイントがまとまっていて現地にも持っていきやすかったです。
『地球の歩き方』は分厚いだけあって詳細です。ただ持ち歩きは厳しいので、電子書籍のKindle版ならありですね。