ユニクロをはじめ、一般にも広く知られるアートディレクター/クリエイティブディレクター 佐藤可士和さんの本『脳年齢25歳!? 佐藤可士和の頭が冴える食生活』を読みました。
2007年に出た『佐藤可士和の超整理術』という本が売れ、最近では『佐藤可士和の打ち合わせ』なるものまで出ています。いかに佐藤可士和さんという人物が注目されているかわかりますね。そんな中、ついに「食」の分野にまで…と思い、手にとったのがこちらです。
本自体はミーハータイプにおすすめ
自分という人間は、口に入れたものでつくられています。
ゆえに、食生活と、クリエイティブディレクターという仕事や思考、創造との関連には興味がありました。
ただ、率直に言うと、「どんな食生活を送ると脳が冴えるのか?」という疑問に対する回答は、それほど深くは書かれていない、というのが感想です。
何を期待するか? 次第ですが、佐藤さんの自宅のキッチンってどんななの!? どんなキッチン用品使っているの!? どんなお店で外食するの!? といった、ややミーハー根性をお持ちの方におすすめです(私はまぁ…ちょっと…あるんです…佐藤さんの自宅を設計されているのが手塚貴晴・由比夫妻と知って、おぉ、そうなんだ〜、有元葉子さんのキッチンツールを結構お使いなんだな〜なんて思ってしまうわけです)。
気づきにくい「遅発型フードアレルギー」
この本をきっかけに得たヒントは「遅発型フードアレルギー」というものです。
一般的に「食品アレルギー」から想像されるのは、何かを食べるとじんま疹が出る、呼吸困難に陥るなど、あからさまな影響が出る「即時型」と呼ばれるものです。
「遅発型」は食べてから数時間〜数日たって症状が現れるもので、症状は肌あれ、疲労感、イライラなど、”何となく体調が悪い”といった症状とのこと。これはわかりにくいですね。慢性的に感じている身体の不調は、もしかしたらこの「遅発型フードアレルギー」によるものかもしれません。
ちなみに佐藤さんは検査の結果、好物だった卵や乳製品で遅発型アレルギーが判明したとのこと。くわしい治療方法は本書にゆずりますが、半年間、卵や乳製品をほぼ断つことで、体調がすこぶるよくなったそうです。
気になったのは、
健康に気遣う人ほど「体のために毎日食べているもの」があると思いますが、実はこういうタイプが遅発型フードアレルギーになりやすいといいます。たとえば腸のためにと食べているヨーグルト、健康のために毎日欠かさず食べているゴーヤに強い陽性反応が出た、というような事例もあったそうです。
とのこと。
毎日よく食べているもの、すなわち好物もきっかけになりやすいようです。食事は偏りをつくらず、いろいろな種類を食べた方がよさそうですね。
私は目立った即時型のアレルギーはないのですが、目立たない遅発型のアレルギーは気になります。ちなみに本書の中で登場する「三番町ごきげんクリニック」は、検査料が40,000円。初診料が10,000円ということなので、50,000円はかかる模様。なかなかのお値段です。
軽く調べてみると、Amazon で検査キット「IgG 96 スタンダード・フード・パネル」が 28,728円で売られていました(こんなものまで売られているんですね)。
まだちょっと詳細不明ですので、『その「不調」、あなたの好きな食べ物が原因だった? 遅発型フードアレルギー』なる本を読んでみることから始めてみようかと考えています。本件はまた気になることがあれば、書いてみますね。
自分の身体を知ることも計画的に。